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開発者、特に ” GeoDev “のトレンドは何でしょうか?
2022.12.29 HERE翻訳記事

今年の初め、私はHERE Directionsで、HEREプラットフォームでの構築方法について発表しました。その講演の冒頭で、開発者、特に Geo Developer (GeoDev) に見られるトレンドに関して、過去 2 年間の開発者主導の現状と動向について簡単にお話しました。今年を締めくくるにあたり、このブログ記事でいくつかのトレンドについて詳しく説明したいと思います。

要約: テクノロジーは常に進化しており、テクノロジーの使い方にもその影響が出ています。需要、流通、インフラストラクチャ、価格の変化に伴い、ソフトウェアの購入方法や意思決定に影響力を与えるインフルエンサーにも変化が生じています。開発者の役割はますます大きくなり、地理空間というコンテキストにおいて、いくつかの注目すべきトレンドがあります。

GeoDev とは ?

まずは定義からですが、GeoDev とは何でしょうか ? 簡単に言えば、GeoDev とは地理空間科学、地理、空間解析、GIS などに関連するコードに携わる開発者のことです。その範囲は、GIS の Python スクリプトのような簡単なものから、JavaScript や C# での本格的なアプリケーション開発までさまざまです。もしあなたがGIS の専門家で、ワークフローの中にコード作成が含まれているのなら、それは立派な GeoDev です ! 地理空間関連の会社で働いている開発者も当てはまります!

一般的なインフルエンサーとしての開発者

定義はさておき、インターネットで「influence of developers (開発者の影響力)」と検索してみてください。過去 10 年ほどの間に、開発者が企業の購買決定にあたえる影響がいかに大きくなったのかを議論したページを次々と見つけることができます。開発者に支払いを承認する権利はないかもしれませんが、製品がビジネスに影響を与えるかどうかを理解するために経営陣が相談するのは、開発者であることが多いのです。2021 年のある調査によると、この経済は500億ドル近い収益を占めていることと示唆されています。す。これは相当な数字です。

特筆すべきは、これが上述の調査である「開発者主導のランドスケープ」と呼ばれているもので、開発者が消費したり、直接販売したり、影響を受けたりするすべての製品であることです。経験は重要ですが、概して開発者の2/3は、直接の意思決定者として、あるいはそのプロセスのインフルエンサーとして、新しいテクノロジーの購入に何らかの影響力を及ぼしています。

このトレンドの明らかな理由として、ソフトウェアの購入者が、これまでは経営者や CIO であったのに対して、今日、エンド ユーザーである開発者になっています。「この変化は、年間購入モデルや従来のクラウドまたはデータ センターのインフラとは対照的に、従量制 / 無料枠や最新のコネクテッド クラウドの価格設定とインフラの変化に呼応しています。ソフトウェアの購入モデルが変化し、多くの組織が積極的に開発者に対して、能力を発揮できるツールの選択肢を提供しようとしています。この新しいパラダイムでは、ソフトウェアが別のビジネスモデルの一翼を担うようになっています。最終的には、開発者とその経験度がソフトウェア購入プロセスに含まれ、事業計画の最前線に位置付けられています。

API-as-a-Product では、機能よりも統合性が優先

API-as-a-Product では、API を事業価値の中核的要素としてとらえます。API を製品とみなし、サプライヤーはその機能性を顧客に提示し、顧客は自由にそれを統合します。このセグメントは、開発者エコシステムの中で最も急速に成長する可能性があります。それは、API が幅広い導入を促進し、消費型のビジネス モデルとなっているためです。

API はパフォーマンスが高くなければならず、さらに機能の豊富さも求められるでしょう。ただし、既存のワークフローやフレームワークとうまく統合できなければ、開発者がその API を選択する可能性は低くなるでしょう。多くの開発者や組織が、既存のライブラリやツール、データを使い続けたいと考えています。既存のツールやワークフローを統合できるクラウド インフラストラクチャが支持されるようになるでしょう。API はもはや単純な機能を提供するだけでは不十分で、優れた開発者エクスペリエンス、十分なセキュリティ、信頼性、そして統合性が求められます。

ローコード開発と参入障壁の解消

純粋な意味でのローコードとは、従来のテキストによるプログラミングではなく、視覚的にコーディングを行うアプリケーション開発手法のことです。ローコードは、開発スキルのレベルに関係なく誰でもエンタープライズ ビジネス アプリケーションを構築できるため、ますます人気が高まっています。

ローコード開発では、全体的な複雑さを軽減しながら、ワークフローの合理化や新機能の追加が可能となるため、より簡単で迅速な開発が実現されます。

この分野におけるお客様からのフィードバックに応えるべく、HERE では Workspace の再構築を行っています。UX とプロジェクト テンプレートを刷新し、特定ロケーションの問題解決を図り、知見、検索、プライベート マッピングによるルーティングが可能となり、より直感的な HERE Location Services の拡張性が提供されます。また、BYOD (Bring Your Own Data) が 2023 年に HERE プラットフォームに導入され、データ処理、プライベート マッピング、解析に関する機能が拡張され、ワークスペース、HERE Location Services、ルーティング、知見、SDK 間のイネーブルメントによって、インテリジェント検索をサポートします。

アラカルトのデータやコンテンツに独自テクノロジー (およびデータ) を追加

開発者はパワーとシンプルさを求めると同時に、選択肢も求めています。その時に直面している問題が動機となって、サインアップに至ることが少なくありません。既に投資を行い、既存のライブラリを利用したソリューションがある場合、それらをロケーション イネーブルメントで活用したいと考えるのは自然なことです。または、エンリッチ化したいデータが既にあるかもしれません。

地理空間の領域にこれを当てはめると、技術スタックの投資なしで、位置情報サービスを公開し、コンテンツやデータをオンデマンドで利用できるようにしたいということを意味します。価値に応じた価格モデルと「購入前の試用」 アプローチが強く望まれます。つまり、言い換えれば、実際の使用量に対して課金されることです。「このツールを使うことで、どうやってより短時間でより多くの価値を生み出せるのか?」という問いに答える第一歩となります。

最後に

これからも Geo Developer の今後や追跡中のさまざまなトレンドをお伝えしていきます。

原文:What’s trending for developers and specifically the “GeoDev?”
著者:Aaron Falk

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