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チェックアウト時のコンバージョン向上に役立つ Elements の新機能
2022.12.07 stripe翻訳記事

はじめに

グローバル企業が直面する最大の課題の 1 つは、大規模な開発作業を行わずに、フリクションレスで適切なチェックアウト エクスペリエンスを構築する方法です。最近の購入者は、カード、現地での決済手段、分割払いなど、自分の希望する支払い選択肢で支払いができ、あっという間にチェックアウトのプロセスが完了することを期待しています。シームレスなエクスペリエンスを提供できなければ、収益に大きな影響をおよぼす可能性があり、実際、52% の顧客は、2 分以内に購入を完了できなければ、Web サイトから離れると答えています1

当社では、昨年 Payment Element を発表し、Web サイトとの統合を 1 度実装するだけで、グローバルな決済手段を簡単に採用できるようになりました。それ以降、65,000 社以上の企業が Payment Element を統合し、旧来の Stripe の統合から移行した企業では、平均 7% の売上増が確認されています2。その裏では、チェックアウト エクスペリエンス全体のフリクションを減らせるように、当社ではあらゆる機会にこだわり続けています。

本日、Stripe Elements に一連の改良を加え、新しい Address Element を発表したことで、コストのかかる追加開発サイクルは不要で、顧客の要望に合わせて適応できるようになりました。

Stripe の Payment Element のおかげで、Affirm、Afterpay、および Klarna を 1 日で統合して立ち上げることができました。現在、購入の 25% 以上が『後払い(BNPL)』の方法で行われており、お客様の支払い形態の柔軟性が高まるにつれて、コンバージョン率は向上し続けています。

引用:Orchard Mile社テクニカル リード エンジニアIgnacio Flores 氏

フリクションレスな住所情報収集でチェックアウトを高速化

住所情報収集は、世界中のオンライン チェックアウト フローで最もエラーが発生しやすい段階の 1 つです。アジア太平洋地域の Web サイトの 15%3 と、ヨーロッパの e コマース サイトの 19%4 で、住所フィールドに少なくとも 1 つのエラーが含まれています。今回の新しい Address Element では、請求先住所と配送先住所が Google のオートコンプリート機能を使って自動入力されるため、エラーが減ってチェックアウト プロセスが高速化することで、コンバージョンが平均 1%5 増加します。また、Google との統合に費用負担、構築・維持作業は必要ありません。Address Element を使用すると、これ以外にも次のことが可能になります。

  • 42 の言語と 236 の地域の住所フォーマット (右から左に読む住所形式を含む) にローカライズします。
  • 配送モードや請求モードに応じて住所フィールドを自動的に調整。配送モードでは、顧客は配送先住所を請求先住所として使用するオプションがあります。請求モードでは、請求フィールドが Payment Element で隠されるなるため、顧客は詳細情報を 1 度入力するだけで済みます。
  • Appearance API を使用して、色、フォント、境界線、塗りつぶしをブランドに沿ってカスタマイズできます。

チェックアウト時に適切な決済手段を動的に表示

地域やビジネス モデルによって決済手段が多様化しているなか、個々の顧客に適した決済手段を表示させることは容易ではありません。当社の決済手段表示アルゴリズムは、顧客のデバイスと所在地に応じて最も関連性の高いオプションを動的に表示するため、決済手段における当て推量がなくなります。最近、このアルゴリズムを大幅に改良した結果、Payment Element を利用する企業のコンバージョンが平均 3% 向上し、取引額が 7% 増加しました。このアルゴリズムは、CheckoutPayment Links など、当社製品のすべての決済 UI に組み込まれています。

ノーコードのプラットフォームで決済手段を表示

以前は、Connect を使用するプラットフォームで、新しい決済手段を展開するためには、複数の API コールの実施、データベース内のビジネス情報のクエリ、さらにカスタム コードの記述という複雑なプロセスを管理する必要がありました。Payment Element を使用すると、プラットフォーム上の企業に数分で最も一般的な 25 種類以上の決済手段を配信して管理でき (コードも不要)、数ヶ月もの開発時間を短縮できます。このプラットフォームでは次のことが可能になります。

  • ビジネスの適格性の確認 :
    対象となるビジネス数に基づいて、プラットフォームに最も関連性の高い決済手段が確認できます。
  • 決済手段を自動的に有効化 :
    新規事業者は、必要な検証要件を満たしていれば、決済手段を追加することができます。
  • 詳細な制御 :
    すべてのビジネスに対して決済手段を有効にしたり、決済手段自体をオンにするオプションをビジネスに付与したり、特定の決済手段の利用をブロックしたりできます。

Stripe は新たな決済手段を次々と追加しており、当社はそれをできるだけ早く公開しているため、事業者は最も自分に適切な決済手段を選択して、チェックアウトを設定できます。

引用:BigCommerce、CEO 兼会長 Brent Bellm 氏

はじめましょう

Payment Element は、Web 組み込みでは React または Javascript で利用でき、モバイル アプリでは iOS、Android、または React Native SDK で利用できます。ドキュメントを読んではじめてみましょう。Stripe の Card Element を統合している既存の Stripe ユーザーは、コードを少し変更するだけで Payment Element に移行できるようになりました。

Address Element は、Web と Stripe iOS、Android、React Native のモバイル SDK で利用可能です。詳細と統合方法については、Address Element のドキュメントページをご覧ください。

これまでと同様、ご質問やご意見などございましたら、当社までぜひお問い合わせください。

脚注

  1. Stripe 2022年 チェックアウト状況レポート、北米
  2. 2022 年の Stripe の因果推論調査によると、Payment Element に移行した企業は、移行前後の成功したユーザーと移行しなかった類似グループのユーザーを比較した結果、支払い金額が平均 7% 増加しました。
  3. 2022 年 アジア太平洋地域のチェックアウト状況
  4. 2022 年 ヨーロッパのチェックアウト状況
  5. オートコンプリートが Stripe Checkout におよぼす影響に関する Stripe の調査 (グローバル販売向けに UI の最適化がすでに組み込まれている企業) に基づいています。Checkout を導入している企業は、デスクトップで 0.8%、モバイルで 1% のコンバージョン向上が見られました。

原文:New Elements features to help you increase conversion at checkout
著者:Abhi Tiwari(チェックアウト エクスペリエンス製品チーム)

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