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Grafana 10.3 の新機能:Canvasパネルの更新、マルチスタック データソースなど
2024.02.23 GrafanaProduct Releases翻訳記事

Grafana 10.3、登場!

Grafana 10.3 がリリースされました!

本記事では、リリースされたばかりの Grafana 10.3 の新機能や向上した機能を詳しく紹介します!

Grafanaの最新バージョンでは、Grafanaインスタンスでの匿名アクセスに対する高度なコントロールをはじめ、Grafana Cloudのマルチスタック データソース設定の新しいオプションなどが追加されました。

Canvasパネルにはパンやズームが追加され、より優れたデータ解釈を可能にするツールチップが更新されるなど、Grafanaビジュアライゼーションがますます充実してきました。Grafanaアラートやログ分析の機能が向上し、より効率的なモニタリングとトラブルシューティング ツールを提供しています。

Grafana 10.3の概要についてもっと詳しく知りたい方は、What’s New変更履歴をご参照ください。

では早速、Grafana 10.3を覗いてみましょう!

注:Grafanaリリース パッケージ管理プロセスの技術的な問題を解決するため、Grafana 10.3.0とGrafana 10.3.1が同時にリリースされます。

Grafana 10.3.1のリリースには、10.3.0からの大きな変更や機能的な変更は含まれていません。Grafana 10.3.1の新機能や変更点の詳細については、What’s New in Grafana 10.3.0をご参照ください。

Grafanaビジュアライゼーション 📈

データ可視化ツールチップがもっと便利になりました

Grafanaのすべてのエディションにおいてパブリック プレビューでご利用いただけます

Grafanaの新しいツールチップにより、データをカラーインジケーターで簡単に識別したり、時間表示をパネル全体で統一したり、より長いラベルをサポートできるようになりました。これまでよりも詳細な情報を提供し、すべてのGrafanaパネルで一貫したユーザー体験ができます。

ツールチップは、現在、時系列やトレンド、ヒートマップ、ステータス履歴、ローソク足、ステート タイムライン、XYチャートなどのビジュアライゼーションで利用可能ですが、今後ツールチップをさらに強化し、もっとたくさんのビジュアライゼーションへ拡大していく予定です。

ツールチップの詳細については、ドキュメントをご覧ください。

Canvasパネルの新しいズームとパン機能

Grafanaのすべてのエディションにおいてパブリック プレビューでご利用いただけます

Canvas パネルは静的なレイアウトにも、動的なレイアウトにもいろいろな要素を配置できる、拡張可能なフォームビルドのビジュアライゼーションです。このCanvasパネルで、データをパンアウトしたり、ズームインしたりできるようになりました。データをナビゲートして、詳細までドリルダウンする機能を維持しつつ、より複雑なビジュアル レイアウトを作成できます。

スケールの大きいCanvasビジュアライゼーションやとても細かいCanvasビジュアライゼーションを扱うユーザーにこそ、ぜひこの機能をご使用いただき、高い価値を実感いただきたいと思っています。

Canvasパネルのパンとズーム機能を使うには、 canvasPanelPanZoom機能のfeature toggleを有効にするか、Grafanaサポートにご連絡いただいて、Grafana Cloudでこの機能を有効にする必要があります。

Canvasパネルの詳細については、ドキュメントをご参照ください。

Statパネルでメトリクスの経時変化を追跡できます

Grafanaのすべてのエディションですべての方にご利用いただけます

Grafana 10.3はStatビジュアライゼーションで変化率を表示します。メトリクスの変化が一目でわかります。

変化率にカラーインジケーターを統合することで、データの傾向を素早く、かつ直感的に把握できるようになりました。Statビジュアライゼーションに背景色やグラデーションがない場合、変化率の値がマイナスかプラスかを、赤か緑で見やすく表示します。

変化率の表示は、GrafanaダッシュボードのStatスタイルエディターで有効にできます。詳細は、Statパネル に関するドキュメントをご覧ください。

システムの状態とサービスの健全性を可視化しましょう

Grafana のすべてのエディションですべての方にご利用いただけます

時系列やステート タイムラインのビジュアライゼーションにおけるenum 値のプロットは、サービスの状態やデバイスの健全性など、システムの状態の可視化にとても便利です

サービスのステータスをonstandby、または offとして追跡する時も、デバイスの全体的な健全性を監視する時も、この機能はビジュアライゼーションに新たな次元を加えてくれます。Grafana が enum 値を表示する変換フィールドを提供し、目的のフィールドを enum フィールドタイプに変換できます。

enum変換エディタを使うと、さらに高度なカスタマイズができます。カスタム値を調整したり、削除したり、追加したりすることで、ビジュアライゼーションをニーズに合わせて自由に変えられます。この機能は、時系列のビジュアライゼーションだけでなく、ステートタイムラインのビジュアライゼーションにも適用できます。リソースのステータスを時系列的に、他のメトリクスデータと合わせて確認できます。

詳細は、transformationsに関するドキュメントをご覧ください。

Grafanaインスタンスを管理しよう🤓

匿名アクセスでインスタンスをもっと強力にコントロールできます

GrafanaオープンソースとGrafana Enterpriseですべての方にご利用いただけます

匿名認証を有効にすると、「自分の Grafana インスタンスに接続する匿名デバイスを監視できたらいいな」と思いますよね。匿名アクセスを使えば、Grafanaインスタンス上の匿名ユーザーを細かく監視・管理できます。また、過去 30 日間に匿名で Grafana にアクセスしたデバイスを、デバイス数などの使用統計とともにユーザーページで直接確認できます。

さらに、今回のリリースで、インスタンスに接続する匿名デバイスの数を制限できるようになりました。制限数に達すると、スペースが利用可能になるまで、接続しようとする追加の匿名デバイスをブロックします。こうすることで、インスタンスのセキュリティとリソース管理を、より適切に制御できるようになります。
詳細は、匿名アクセスに関するドキュメントをご覧ください。

マルチスタック データソースを横ぐしでクエリしよう

Grafana Cloud のパブリック プレビューでご利用いただけます

Grafana Cloud で複数のテナントを横断するメトリクスやログを管理している方は、マルチスタック データソースを設定することで、クエリプロセスを効率化できます。この機能により、異なるスタックのデータを横断的に、いっぺんにクエリでき、複数のソースから役立つ情報をシンプルかつ迅速に収集できます。

マルチスタック データソースは、複数のテナントを持つユーザー向けに設計されており、クエリ体験を向上させるだけでなく、コストと規制コンプライアンスを最適化します。(注:Grafana Cloud Freeのユーザーは、本機能をご利用いただくことは可能ですが、1スタックの制限があるため、適用範囲は狭くなる可能性があります)

詳細は、マルチスタック データソース に関するドキュメントをご覧ください。

PDF レポートで完全なテーブルデータを共有しよう

Grafanaのすべてのエディションにおいてパブリックプレビューでご利用いただけます

レポート機能を向上させて、レポート作成時に新たに2つのオプションを追加しました。

  1. すべてのテーブルデータをPDFの付録として埋め込むことで、ダッシュボードのレイアウトを維持しつつ、ひとつのドキュメントで完全なデータを提供します。
  2. テーブルデータ用に個別のPDFを生成し、テーブルの詳細に特化した明確なドキュメントを提供します。

この機能は、情報を受け取る側が、CSVをエクスポートせずにすべてのデータにアクセスする必要がある場合に、特に便利です。すべての関係者が提示されたデータを簡単に把握し、分析できます。

この機能は、設定ファイルのpdfTables 機能のトグルで有効にできます。詳細は、レポートに関するドキュメントをご覧ください。

Grafana アラート 🔔

アラート コンタクトポイントで管理と可視性が向上しました

Grafanaのすべてのエディションですべての方にご利用いただけます

アラート コンタクトポイントのUIを刷新したことで、アラート管理がシンプルになりました。アラート コンタクトポイントが整理しやすくなり、可視性が向上しました。

今回の更新で、コンタクトポイントと通知テンプレート用に2つの新しいタブが導入されました。また、名前と受信者タイプのどちらからもアラート コンタクトポイントを簡単に検索できる、とても便利な検索機能が加わりました。

UIには、統合に関する便利なメタデータとともに、どの通知ポリシーがどのコンタクトポイントにリンクされているかが明確に表示されるようになり、アラート設定が見やすくなりました。

また、今回のアップデートにより、未使用のアラート コンタクトポイントを識別できるようになり、Grafana OnCallとの統合を改善したことで、アラート管理プロセスを効率化します。

詳細は、Grafanaアラート に関するドキュメントをご覧ください。

ログ分析

ポップオーバー メニューで検索とクエリが強化されました

Grafanaのすべてのエディションにおいてパブリック プレビューでご利用いただけます

Grafanaの新しいポップオーバー メニューにより、ログ分析がもっと簡単になりました。

ログ行の一部を選択すると、自動的にポップオーバー メニューが表示され、テキストをコピーしたり、選択したテキストに一致・除外したりするフィルタを追加したりするオプションが提示されます。これを使えば、検索の絞り込みやクエリの調整が簡単にでき、クエリの微調整に必要な手動の編集作業がいらなくなります。Grafana Loki やElasticsearchなど、様々なログ データソースと互換性があり、単一データソース モードでも混合データソース モードでも効率的に動作します。

Grafana 10.3についてもっと知るには?

Grafana 10.3のすべての新機能をもっと詳しく知りたい方は、Grafana documentation、Grafanaの変更履歴、またはWhat’s New のドキュメントをご覧ください。

Grafana Labs コミュニティにご参加ください

Grafana Labs コミュニティ フォーラムに、ふるってご参加ください!新機能を一緒に体験したり、ベスト プラクティスを議論したり、今回のさまざまなアップデートをワークフローに統合する画期的な方法を模索したりしましょう。皆さんのインサイトやユースケースは、Grafanaエコシステムを強化していく上で、大変貴重です。

Grafana 10.3にアップグレードするには?

Grafana 10.3をダウンロードするか、Grafana Cloudにご登録いただくと、すべての新機能を体験できます。ぜひ永久無料のGrafana Cloudアカウントにご登録ください。

Grafana アップグレードガイドで、以前のバージョンからスムーズにアップグレードする手順についてひとつひとつ、丁寧にご案内しています。ぜひご活用ください。

原文:Grafana 10.3 release: Canvas panel updates, multi-stack data sources, and more

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